石のリカットを伴うデザイン

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リカットを伴うジュエリーリフォームの
例をご紹介します。

元になるジュエリーの持ち主、K様は美大出身で、
旦那様もミュージシャンなどをされている方。
インドやシルクロードを感じさせる非常に細密な絵を
今もお描きになっているアーティストです。
ひいらぎのリングをご購入いただいたことを期に、
リフォームをご依頼いただきました。

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これは20数年前旦那様にいただいたきり、
ずっと引出しの奥に眠り続けていたアクアマリンの
ペンダントとリングのセット。しっかり爪の立ったデザイン。
これはこれで素敵だけど、ヨーガンレール等をお好みになりそうな
K様の日常ファッションには使い難いかもしれません。

いわゆる「引出しジュエリー」、誰にでも思い当たるものがありますね。
ジュエリーやアクセサリーは結構ディテールの好みが
はっきりするのに、わりと手軽に贈られがちなものです。
特にバブル期はジュエリー業界が盛り上がっていたこともあり、
今5〜60代の方々は引出しジュエリーをお持ちの方が大勢いらっしゃいます。

今回のご要望は

「日常でもつけやすいものにして」

ということで、K様の日常ファッションも考慮しデザイン画ができました。
K様のイメージではもう少しペアシェイプの上部が
丸みを持っているイメージだったので、そこを修正したものが右。
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元のデザインではどうしても石のカットのゴージャスさが出てしまい、
金型を変えても限界があり、リカットを伴うデザインのご提案になりました。

当時ひいらぎのデザインチームは、自分たちの石のリカットはしていても
お客様の石でリカットを伴うジュエリーのリメイクを
した経験がなかったので、私やデザイナーにとってもチャレンジでした。
(保存状態の分からない石をリカットする場合、水分が抜けてしまって
割れる可能性も高いため、他のオーダーサロンでは大体断ります。)

思い出のある物なのであらためてK様とご相談。
割れてしまう可能性があることもご承知いただきました。
K様はクリエイティブなことを楽しんでくださる方だったので、
「面白そうね、あなたたちもチャレンジなの?じゃあやらせてあげる、実験台ね!」と
言っていただき、私たちもドキドキ。

リカットの職人は日本でも数人と言われる熟練の方だったので、
これで割れたら仕方ないと思っていました。
結果、非常に上手くリカットができて本当によかったです。
(石は水分を含むものなので、保存はなるべく日の当たらない冷暗所にするのが吉です。)

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beforeでは裏として使っていた側を表に持ってきてカボションカット。
裏に少しすりガラスのような加工を施したので、雨の日の後の湖面のような
淡く透き通った色合いになりました。

リカットの後はスケッチに基づいて型を作ります。

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チェーンもご要望のデザインに基づいていくつか候補を挙げ、
同時進行で選んでいただきます。

この頃はまだ全体像ができていないので想像力の必要な作業です。
こちらが勝手に作るのではなく、加工過程毎にお客様にも
ご協力いただき、どういうチェーンで、金型を修正し、、という
行程を詰めながら最終整形へ向かいます。

と同時に、はずした石座を売却します。
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これが意外といい値段になるのです。
最終的に石座の売却価格を差し引きできるので助かりますね。

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完成。
柔らかい雰囲気がK様にぴったりです。

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【店舗のお知らせ】イベントなどで臨時休業をいただくことがあります。
ツイッターか、お問い合わせでご確認ください。

  • 2017/11/01 11/1−11/14中川政七商店(銀座SIX・仙台SPAL)にてひいらぎのお念珠オーダー会を開催しております。
  • 2017/10/07 芸工展コア期間が始まりました。ひいらぎの”大野舞 原画展”は22日までです。
  • 2017/10/01 ”つながりの念珠”のオンラインおよび千駄木での発売を開始いたしました。

石のリカットを伴うデザイン

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リカットを伴うジュエリーリフォームの
例をご紹介します。

元になるジュエリーの持ち主、K様は美大出身で、
旦那様もミュージシャンなどをされている方。
インドやシルクロードを感じさせる非常に細密な絵を
今もお描きになっているアーティストです。
ひいらぎのリングをご購入いただいたことを期に、
リフォームをご依頼いただきました。


これは20数年前旦那様にいただいたきり、
ずっと引出しの奥に眠り続けていたアクアマリンの
ペンダントとリングのセット。しっかり爪の立ったデザイン。
これはこれで素敵だけど、ヨーガンレール等をお好みになりそうな
K様の日常ファッションには使い難いかもしれません。

いわゆる「引出しジュエリー」、誰にでも思い当たるものがありますね。
ジュエリーやアクセサリーは結構ディテールの好みが
はっきりするのに、わりと手軽に贈られがちなものです。
特にバブル期はジュエリー業界が盛り上がっていたこともあり、
今5〜60代の方々は引出しジュエリーをお持ちの方が大勢いらっしゃいます。

今回のご要望は

「日常でもつけやすいものにして」

ということで、K様の日常ファッションも考慮しデザイン画ができました。
K様のイメージではもう少しペアシェイプの上部が
丸みを持っているイメージだったので、そこを修正したものが右。


元のデザインではどうしても石のカットのゴージャスさが出てしまい、
金型を変えても限界があり、リカットを伴うデザインのご提案になりました。

当時ひいらぎのデザインチームは、自分たちの石のリカットはしていても
お客様の石でリカットを伴うジュエリーのリメイクを
した経験がなかったので、私やデザイナーにとってもチャレンジでした。
(保存状態の分からない石をリカットする場合、水分が抜けてしまって
割れる可能性も高いため、他のオーダーサロンでは大体断ります。)

思い出のある物なのであらためてK様とご相談。
割れてしまう可能性があることもご承知いただきました。
K様はクリエイティブなことを楽しんでくださる方だったので、
「面白そうね、あなたたちもチャレンジなの?じゃあやらせてあげる、実験台ね!」と
言っていただき、私たちもドキドキ。

リカットの職人は日本でも数人と言われる熟練の方だったので、
これで割れたら仕方ないと思っていました。
結果、非常に上手くリカットができて本当によかったです。
(石は水分を含むものなので、保存はなるべく日の当たらない冷暗所にするのが吉です。)



beforeでは裏として使っていた側を表に持ってきてカボションカット。
裏に少しすりガラスのような加工を施したので、雨の日の後の湖面のような
淡く透き通った色合いになりました。

リカットの後はスケッチに基づいて型を作ります。


チェーンもご要望のデザインに基づいていくつか候補を挙げ、
同時進行で選んでいただきます。

この頃はまだ全体像ができていないので想像力の必要な作業です。
こちらが勝手に作るのではなく、加工過程毎にお客様にも
ご協力いただき、どういうチェーンで、金型を修正し、、という
行程を詰めながら最終整形へ向かいます。

と同時に、はずした石座を売却します。

これが意外といい値段になるのです。
最終的に石座の売却価格を差し引きできるので助かりますね。


完成。
柔らかい雰囲気がK様にぴったりです。